奈良市 不退寺とバンケッティ
令和元年(2019年)年9月26日(火)
不退寺
不退転法輪寺(ふたいてんほうりんじ)真言律宗、不退(ふたいじ)あるいは業平寺(なりひらでら)とも言われる。
第51代平城天皇が譲位後、住まわった地で、「萱の御所」とも言われた。皇子の阿保親王、その子で平城天皇の孫の、在原業平(ありわらのなりひら)もこの地に住み、業平が寺としたことから、業平寺とも言われる。
近代、しばらく無住であったが、明治に現在の住職の父か、祖父が入り、再興した。
寺の入り口の門は、南向きで、上方中央の蟇股(かえるまた)は、大きく、専門家が計測に訪れたこともある。鎌倉末期の建築で、昭和初期の修理の際に、一部板を入れ替えた部分もあるが、門に連なる土塀を含め、多くは鎌倉時代のもののままである。南門の正面には本堂、右手側には木々の間に多宝塔が見える。写真家の間では、他の有名な寺よりも人気のあるアングルである。
境内には、古墳時代の石棺がおかれている。近くから発掘された二基のうち、蓋のある一基は他所に移ったが、蓋のない一基が境内におかれている。
ご本尊は聖観音菩薩立像、平安初期の一木造り、顔がふっくらとしている、光背が蓮の花を開いたような柄で特徴的である、また、冠を結ぶリボンが付けられているのが珍しい、蓮台は開ききった蓮で過去、光背の蓮は今まさに開いている蓮で現在、左手の蓮は蕾で未来を表す。
本尊の周囲には、五大明王と地蔵菩薩が祀られている。五大明王のうち特に不動明王は、表情が柔らかく優しい。厳しい表情として作られるようになったのは、後年のことで、初期のものは、穏やかな表情である。藤原時代中期(平安時代中期)の作風である、玉眼は、後に入れられたものである。
地蔵菩薩像は、弘仁時代(平安時代初期)のもので、元は、多宝塔に安置された千体地蔵の本尊であったと思われる。
バンケッティ
バンケッティ
朝日カルチャーの講座で利用。
近鉄新大宮駅から徒歩数分、住宅地の中、児童公園の前にある。店の前に駐車場があり、2台分がバンケッティ専用。
イタリアン、テーブル席は6名×2、カウンターが8名ほど。
ランチは予約制で、今回は、夕食のチーズコースを注文した。
ベジタリアンでお願いすると、はっきりとした返事はなかったものの、当日は、対応してくれた。
サラダ、パスタ、スープ、メイン2皿、チーズの盛り合わせ、コーヒー。チーズのコースは珍しいチーズが使われていて、オススメである。