京都市 妙顕寺と御料理はやし

令和2年(2020年)年1月21日(火)

妙顕寺

この場所は、市内でも寒い、と言われる。風が冷たい。日蓮宗の寺院は、総本山→大本山→本山→一般寺院。妙顕寺はその中の大本山である。京都八ケ寺大本山の中でも寒い。
勅願寺で、勅願寺とは、天皇がわざわざ来る寺である。日蓮宗開祖の日蓮の孫弟子の、日像が1321年に開山した。3回目の移転で現在地にある。移転の各場所は、パンフレットに記述している。
日蓮は滋賀県の生まれ。13歳の日像に、京都に行って布教してくれと、頼んだ。日像は、鎌倉の由比ヶ浜で修行し、100日満願、100日目に海岸にお題目を書くと、そのお題目が波で金色に輝いた。これが波ゆり題目。波ゆり題目の御朱印を書くのは、妙願寺だけである。
日像は30歳の前に、京都に来た。3回流刑地に飛ばされて、3回罪に問われて、3回許された。
当時の後醍醐天皇が、宗論、他宗のお坊さんとの宗論に、日像が圧勝して、後醍醐天皇が認めて、お題目が許された。
日像750年、2年前(2018年)に大きな法要を行った。近所の人でも、妙顕寺を知らない人がまだいた。認知度が低い。
3年ほど前からライトアップしている。空いていて、ゆっくり拝観できる穴場寺院。
本堂の天井の格子には、家紋が書かれている。昔は龍が描かれていたが、平成初期に天井が崩れて、修繕で、奉納頂いた人の家紋を描いた。
本堂の中の、自由に、、とある大きなお鈴は、正式には「けいす」といい、ネットでは次の漢字、「鏧子」、説明では、下の金が、声との説明だった。本堂では「金丸(かなまる)」としている。
本堂の前には、勅使門があり、石畳が敷かれている。一本桜。
坪庭の竹は28本。
画家、塩澤文男氏が直書きした襖絵と、四天王と如来の大涅槃図。五色の5佛頭が描かれて、妙顕寺には青色の持国天の絵がある。その他は、
妙覚寺、本能寺、妙蓮寺、立本寺に、あり、数年ごとにローテーションの予定。蛍光塗料が絵の具に使われているので、夜になると発色する。

御料理はやし

北村美術館の向かい。20年前に開業したとある。古い3階建ての日本家屋で、玄関上に乗っている関取は、鍾馗(しょうき)さんの代わりで、店主の好みだということ。店主林さんのお嬢様が陶芸家で、店主林さんも陶芸をする。器はオリジナルものが使われている。
4800円の弁当。最初に、梅昆布茶。突き出しは、菜の花。お造り、ベジタリアン対応は、揚げ出し豆腐。白味噌雑煮の餅は、花びら餅に結びを入れたもの。煮物はふとごぼうの中に鶏肉、かぼちゃ。弁当。氷菓。
ベジタリアン対応の中で鶏肉のように見えるのは、小芋かそのようなものを粒して形を作って表面に焼き色を入れたものである。