2015年7月14日(火)
〈京都市〉市比賣神社(いちひめ神社)/鶴清
京阪清水五条駅から、徒歩で市比賣神社に向かいました。
とっても小さな神社です。住宅地の中にあります。
入ってすぐ右側に社務所があり、神職の禰宜さんが、おみくじやお守りなどの、授与品、頒布品の対応をしています。
神社が小さいので、社務所も小さいのですが、平日でも、参拝者が次々に訪れます。
この会は、毎回、お話しやご案内をお願いしていまして、お願いしている時点では、毎回、言われることは
「何があるか分かりませんから、約束は出来ませんが、出来る様でしたら、いたします」というお返事なんです。
今回のこの「市比賣神社」でも、数日前まで
「宮司がほとんどいませんので、禰宜が空いてましたら」
というようなお返事だったにも関わらず、相当、幸運なことに、宮司さんから直接お話しを頂くことが出来ました。
宮司さんも
「いつもやったら、息子の禰宜が話しするんやけど、今日は、私がこうやって話しすることができて嬉しい、よー市比賣神社を選んでくれ
はったなあ」、
とニッコニコの笑顔で言われました。
市比賣神社は、平安京が開かれた西暦794年の翌年に、西の京に創設された神社で、
現在の西本願寺の場所が、元の市比賣神社だったそうです。
豊臣秀吉の時代に、西本願寺をそこに移転するために、市比賣神社が現在地に移転したのだそうです。
市比賣神社の本殿の向きは、かなり珍しく北を向いています。
それは御所を向いているからです。后の宮(きさいのみや)をお守りする役目の神社です。
それから、お稲荷さんのお母さんがご祭神です。
さらに一般的な神社では、鏡がお祀りされていますが、この市比賣神社では、神像がお祀りされています。
その像は1メートルほどの高さで、赤子を抱いている女神像だそうで、秘仏なんだそうです。
これを開帳したのは、1200年祭の1993年でした。
開帳には花山家による封印の開封がされるそうです。
お話しは雑談も含めて1時間ほど続きました。
境内奥に流れ出している井戸水は、京都七名水の1つです。
宮司さんは、飛騨富久(ひだとみひさ)さんと言い、日本の雅楽の第一人者です。
日本だけでなく、フランスの著作権管理団体SACDの委員でもあり、フランスで騎士の称号、日本だと文化勲章にあたる「シュヴァリエ
章」を受賞されていて、世界でも活躍されています。
またギャルみこしを始めたのも、この人です。
料理を頂いた「鶴清」は、2階の座敷で料理を頂きました。
夏らしい見た目も美しい料理です。
ガラスの皿や器を上手く使って、涼しさを演出しています。
鶴清は建物が素晴らしい、詳しくは、
「日本の老舗301号」2015年6月15日発売をご覧ください。
お求めは
白川書院(京都市)、1冊300円です。