(平成29年)1月10日(火)

京都市、福田寺 / 嵐亭

福田寺(ふくでんじ)

創建は1300年前と伝わる。 創建当時は、駅付近までかな?寺領があり、王堂伽藍があった。

境内の龍神堂には、龍神像が祀られている。兜跋毘沙門天の下の二鬼、 尼藍婆(にらんば)、左が毘藍婆(びらんば)のうち、毘藍婆(びらんば)だと伝わる。 昔どこかの川で見つかり、ここに祀られたらしいが、詳しいことは分からない。 昭和の時代まで、この像に水をかけて雨乞いが行われていた。 毎年、8月23日に、祭りがあり、その日は雨が振る。 堂か、厨子を開けると、雨が振るが、今日はお願いをしたので、雨ではなかったとのこと。 実際、天気予報では、夕方から雨だったが、振らなかった。

同じお堂に、摩耶夫人象が祀られている。 30センチほどの小さなお像、右脇から、釈迦が生まれている。 みると、つるんと出てきた感じに見える。 中国の武帝が、自ら刻んだ二体のうちの一体で、弘法大師が持ち帰ったものが、神戸の天上寺を経て、ここに祀られた。 もう一体はあるのかないのか、不明。

本堂の本尊は、釈迦如来と地蔵菩薩の二体。 寺の縁起によると、行基菩薩が夢のお告げにより、養老二年に刻んだ二体だという。 浄土宗の本尊は阿弥陀如来だが、ここは釈迦如来と地蔵菩薩を祀る。

福田寺の歴代住職の中には、百人一首の読み手、俊恵法師(しゅんえほうし)がいる。
「夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり」
俊恵法師(85番) 『千載集』恋二・766

京都センチュリーホテル 嵐亭

食事は、かなり美味しかった。 醤油で、ヤマサのあおさしょうゆが刺し身醤油に使われていて、とろりとして美味しかった。

どこでも、最近感じるのは、料理はきれいし、美味しい。 でも、サービスが伴わない。 ここは、黒服は愛想がないし、見張っているような顔つき。 女性は、若い子だけで、基準は満たしているし、愛想はいいが、気は利かない。 だけど、料理は良かった。