家(home)を離れて他国などに移動することが「旅行」である。それには、かつてはかなりの危険が伴った。安全に寝ることの出来る場所、安全な食べ物の確保、気候の変化への対応、外敵からの保身など、それらを提供するのが「宿」である。宿とは「家」+「価」のことで、屋根の下で縮こまることを意味する。宿とは、旅行先で寝食と安全を提供する仮の「家」である。
ページのトップ|索引ページ旅行先での休息休眠をとるためのシェルターとしての役割が基本となる。一時的な生活場所としての環境を、商品として提供することである。さらに、楽しみとしての食事や会合、エンターテイメントなど、社会生活のあらゆる状況を創造し、提供することが可能である。
あらゆる状況を、限られた環境の中で創造し提供することは、人の働きがもっともホテルの商品価値に影響する要素となる。
旅行(移動)先の ”家” =人間がもっとも無防備な時間を過ごす場所
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移 動 先 の 家
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安全な場所 安心な働き
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食住(寝食)を提供する
安全な環境=安全な働き
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①Bed ②Breakfast ③Baathroom
Bed & Breakfast
イギリスや北米、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリアなど、主に英語圏各国における宿泊施設。多くの場合は小規模である。ベッドと朝食を提供する。一泊朝食での料金設定である。
(引用:ヨコハマグランドインターコンチネンタル 総支配人 田中勝、外資系ホテルの総支配人の役割、出典不明、記録時期:2010年以前)
(出典:不明、記録時期:2010年以前)
「ホテルとは大きな家」(橋本保雄)
「ファッションとは、服飾にとどまらず、時代の感覚を表現する生活文化そのものであり、ホテルは、衣・食・住・余暇のファッションをライフスタイルとして体験できるステージを提供している。」 (仲谷秀一、杉原淳子、森重喜三郎)
「ホテルとは、時代とともに変化し続ける不思議な生き物であり、そして絶えず変貌する”時代を映す鏡”」(土井久太郎)
「人間が人間にサービスする、人間的に葛藤できる場は、CPUがどんなに進化しても、これおほど素晴らしい商売はない。これ以上、人間との触れ合いが必要となる商売はない」(窪山哲雄)
ページのトップ|索引ページ「私がヒルトンにいた頃、Mr.ヒルトンが書いた『Be My Guest』本が、世界中のヒルトンの全客室に置かれていました。要するにバイブルみたいなものですね。Mr.コンラッド・ヒルトンがどのようにホテルを興し、どのように大きくしていったのか、ということが書かれていました。その中で私が一番感銘を受けたのは、『お客様は人についてくるのであって、ホテルについてくるのではない』というくだりです。人によって動くんだということですね。例えば、Mr.スミスという人に100人のお客様がいるとすると、AというヒルトンからBというヒルトンに、Mr.スミスが移れば、その100人のお客様はBというヒルトンに行ってしまうということです。だからまさしく、ヒューマンウェア、つまり人が重要なんです」(中村裕)
ページのトップ|索引ページ「ホテルというのは、ハードとソフトの両方で構成されています。ハードというのは一度作ってしまうとなかなか変えられない。このハードを変えるには、いわゆるリノベーション、改装によってしか変えられない。ところがホテルというのは、ソフトウェア次第でよくも悪くもなる。このソフトウェアの中心はヒューマンウェア、人です。だから人の教育。人がそのホテルの核を作ると言っていい。そうなると、やはりこのソフト、つまりヒューマンウェアがしっかりしているところ、これがいいホテルじゃないかと思うのです。つまり、いいホテルといわれる一つの証は、リピーターが多いという事なんです。リピーターが多いか少ないかによって、そのホテルの価値、あるいは善し悪しを決める事ができるんじゃないかと思います」(中村裕)
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